デッキブラシを貸してはいないけれど・・・金農の思い出
映画後半 飛行船に取り残されたトンボを、借りたデッキブラシで飛んでいき、間一髪 空中で受け止め助けます。
ハラハラ見守っていた人々は、大喝采! そう、あのシーンです。 覚えてますか?
デッキブラシを貸したおじさんは、 得意げに・・ 「あのデッキブラシは、ワシが貸したんじゃぞ!」・・と言います。

いるいる、こういう人・・ちょっとのかかわりで、得意になる人・・と笑っていたら、
自分が、見事にあのおじさんになってしまいました。 (=∀=) デッキブラシすら貸してないのですが・・・
昔々、10年以上も前ですが・・・、甲子園で準優勝した金足農業高校にお勤めしていました
デッキブラシを貸すほどの貢献はしていないけど・・・ ( ̄^ ̄)ゞ何故か エッヘン
お引越しの数日前、思い出に写した金農の写真

金足農業高校は、地元の人には金農(かなのう)と呼ばれ、入試の競争率はいつも高倍率、
金農の卒業生は、自分の子供も金農に入れ、親子2代というのも珍しくありません。
なぜそんなに人気があるのか、不思議に思っていたのですが、お勤めして納得・・・
学校生活が、とっても楽しいのです。学生も教師も・・・

お花のハウスや野菜畑の水やり、牛、豚、ニワトリの世話を 専門の教師の下で 生徒が毎日行い,
主要教科の授業は窮屈そうに受けている生徒たちが、とっても楽しそうに笑い声を立てて、ハウスでお花の水やりをします。
その笑顔の生き生きとして、素敵なこと・・・
食品加工を学ぶ生徒たちが、鶏舎から採集した産みたて卵を洗浄加工して、
一袋10個から12個で、(普通の卵の料金で)職員に販売します。
黄身が箸で持ち上げられ、お味は最高・・ 鉢植えのお花や、野菜や果物の販売もありました。
潟上市の田んぼ

春の大騒ぎの田植え・・秋には 収穫した新米で、だまこもちを作り、全校でなべっこ大会
この日は、担任を持っていない教師達も、調理室でだまこもちを作り、みんなで頂きます。
文化祭当日は、 正門からずらっと並んだ、各クラスで制作した案山子がお出迎え。
トトロや、ロボット,なまはげ等々、その年の最優秀賞目指して どのクラスも趣向を凝らしています。
正面玄関で、先生方が屋根の上から お餅を撒いたり、
生徒が収穫した野菜や果実 卵、 手作り金農納豆の販売所が設けられたり
毎年 地元の人々が、楽しみに待っている文化祭なのです。
潟上市の公園

こうした行事の幾つが、今も続いているのかはわかりませんが、とにかく楽しい学校でした。
女子の中に男子が一人というクラスがあれば、、男子の中に女子が2~3人というクラスもあり
大丈夫なのかしらという心配をよそに、みんな仲良しで和気あいあい・・・結構うまくいっているのです。
秋田八橋球場

野球の地区大会では、応援席の後ろで生徒会長が、重い校旗を高く掲げたまま立ち続けて応援します。
そのずっしりと重たい校旗は、旧生徒会長から新生徒会長へ引継がれ、
卒業の日、式の最後に新生徒会長は、式場出口に向かって校旗を掲げて立ち、卒業生を送ります。
卒業生は泣きじゃくりながら、高々と掲げらたれ校旗の下を通り、学び舎を後にするのです。
潟上市の冬景色

日本海側の北の街 K市 とは、金農のピッチャーのホームタウン 潟上市のこと。
名古屋に移って早2か月半・・・
元ホームタウンの嬉しいニュースに、思わず北の街の名前をばらしてしまいました。
デッキブラシを貸すほどの貢献をしてはいませんが、
ちょっとうれしい自慢話でした・・・ m(_ _)m よろしかったらポチっと

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