コンドルはミュンヘンの空を飛ぶ
2016/05/25
日本海側の北の街の県都。駅前のS公園は、
今色とりどりのつつじが満開・・・夜はライトアップも・・・



だんだん春から初夏へ季節が移り変わっていきます。
小さいときから、耳にするとなつかしいな、と感じるメロディ・・・
ラテン音楽・・・といっても花祭りや、素焼きの壷など・・・
ペルー、ボリビア、エクアドルのアンデス系フォルクローレ。
一番好きなのは、月並みですが、“El Cóndor Pasa”
(コンドルは飛んでいく )です。
初めて聴いたのは、もちろん、サイモン&ガーファンクル。
世界的な大ヒットで、この曲を世界に知らしめましたね。
カタツムリよりすずめになりたい・・・釘よりハンマーになりたい・・・と言う歌詞。
歌声も、メロディーも、演奏も、素敵なのに、なぜかずっと違和感を、感じていました。
もともとこの曲は、ペルー人、ダニエル・アロミア=ロブレスが、伝承曲のメロディをモチーフにして書いたサルスエラ(オペラの一種)の序曲として発表されたもの・・・・・だそう。
このオペラ、先住民系鉱山労働者(インカ帝国の末裔)の団結とアメリカ人鉱山主との闘争を歌ったもの。
決して、カタツムリやすずめの歌ではないのです。
アメリカ批判のオペラに使われた曲が、アメリカ人のデュオによって有名になる。・・・なんだか皮肉な気がします。
“El Cóndor Pasa”をユーチューブで探すと、さまざまなバージョンが・・・
ケーナやサンポーニャのインストゥルメンタル。なかなか素敵です。
でも一番のお気に入りは、
ドイツ、ミュンヘンのストリートミュージシャン Wayna Picchu というペルーやエクアドル出身のグループが演奏している
(コンドルは飛んでいく )。
インカ帝国(タワンティスーユ)の原語だったケチュア語で歌われています。
初めて見たときは、演奏より派手なコスプレにびっくり・・
フォルクローレの専門家によると、アンデスの伝統的な演奏法を忠実に守っているということでした。
コンドルよ、私をあの懐かしい故郷へ連れて行っておくれ・・・家族や仲間が住む地へ・・・
次回、このグループのことを少し・・・・
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